有酸素運動は毎日やっていい?毎日30分の効果と注意点

朝の川沿いの遊歩道を、水筒を手に速歩きする女性

有酸素運動は、毎日やっても問題ありません。国の運動ガイドも、毎日60分以上、歩くなどして体を動かすようにすすめています。ただ、体脂肪を落とすために毎日の時間を長くしても、そのぶん脂肪が多く減るとは限りません。

有酸素運動を続けた116件の試験をまとめた解析では、1週間に運動した時間が長いほど、体重とウエストが減っていました。いっぽうで、毎日60分の人と毎日30分の人で、脂肪の減り方が変わらなかった試験もあります。

私たちFASTBURNは体脂肪専門のパーソナルジムで、有酸素運動を毎日するかどうかを決める前に、お客様の食事と、ふだん歩いている量を確かめています。

この記事でわかること
  • 国の運動ガイドが、毎日の体の動きを何分すすめているか
  • 毎日30分の有酸素運動で、体重とウエストがどれだけ減るか
  • 毎日60分に増やすと、脂肪の減り方は変わるのか
  • 毎日続けるときに気をつけたい3つのこと
目次

有酸素運動は毎日やっても問題ない。国は毎日60分、体を動かすようすすめている

国の運動ガイドは、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」です。大人に向けては、歩くのと同じか、それ以上の運動強度で体を動かす時間を、1日60分以上とるようにすすめています(厚生労働省, 2024)。

この60分には、通勤や買い物で歩く時間も入ります。そのうえで、息が弾み汗をかく程度の運動を、1週間に60分以上することもすすめています。

国の目安は、体を動かすことを毎日の習慣にする前提で書かれています。歩く・自転車をこぐといった、きつすぎない有酸素運動なら、毎日続けても問題ありません。

毎日30分の有酸素運動で、体重とウエストはどれだけ減るか

有酸素運動を続けた116件の試験をまとめた解析があります(Jayedi ら, 2024)。参加したのは太り気味や肥満の大人6,880人で、歩く・走るといった有酸素運動を、指導者のもとで8週間以上続けています。

1週間の有酸素運動の時間と、体重の減り方 過体重・肥満の成人を対象にした116件の試験・6,880人をまとめた解析で、1週間の有酸素運動の時間ごとに、運動しなかった人と比べて体重がどれだけ減ったかを示した横棒の図。週150分では2.79kg、週300分では4.19kg減った。試験の長さは8週間以上で、試験ごとに違う。 1週間の有酸素運動の時間と、体重の減り方116件の試験・6,880人をまとめた解析から週150分(毎日なら1日約21分)−2.79kg週300分(毎日なら1日約43分)−4.19kg0← 体重が減った量運動しなかった人と比べた差です。試験の長さは8週間以上で、試験ごとに違います。

1週間に運動した時間が長いほど、体重は多く減っていました。毎日30分なら1週間で210分なので、体重の減り方は、図の2本の棒のあいだにあたります。ウエストも時間に応じて細くなり、中強度の運動を週300分続けた場合は、運動しなかった人より4.21cm細くなっていました。

解析をした研究者たちは、ウエストや体脂肪をはっきり減らすには、中強度以上の運動を週150分以上が必要かもしれないと述べています。

この解析では、運動を1週間に何回に分けたかでも比べています。回数によって結果が変わるという根拠は、見つかっていません。

体重が減っても、減ったのが脂肪なのか筋肉なのかは、体重計だけでは分かりません。体脂肪が何kgあるかは、体組成計で測れます(→ 無料体験の内容を見る)。

有酸素運動を毎日60分に増やしても、脂肪の減り方は30分と同じだった

毎日の時間を2倍にしたとき、脂肪の減り方がどう変わるかを調べた試験があります。運動習慣の無い、太り気味の若い男性61人を3つのグループに分けて、13週間比べています(Rosenkilde ら, 2012)。運動しないグループ、毎日約30分の有酸素運動をするグループ、毎日約60分の有酸素運動をするグループです。

毎日30分と毎日60分で、脂肪の減り方を比べた 運動習慣の無い、太り気味の若い男性61人を、運動しない人・毎日約30分の有酸素運動をする人・毎日約60分の有酸素運動をする人に分け、13週間続けた試験の結果を示した横棒の図。脂肪は、毎日約30分の人で4.0kg、毎日約60分の人で3.8kg減り、運動の時間が2倍でも、脂肪の減り方は同じくらいだった。 毎日30分と毎日60分で、脂肪の減り方を比べた運動習慣の無い、太り気味の若い男性61人の試験毎日約30分の有酸素運動−4.0kg毎日約60分の有酸素運動−3.8kg0← 脂肪が減った量(13週間)

毎日約60分の人は、運動で使うカロリーが30分の人の2倍でした。それでも、13週間で減った脂肪は、30分の人が4.0kg、60分の人が3.8kgで、同じくらいでした。

参加者は若い男性だけで、人数も61人です。女性や年齢の高い方で同じ結果になるかは、この試験では確かめていません。それでも、毎日1時間に増やしても、30分の人より脂肪が多く減ることはありませんでした。

体脂肪を落とすなら、毎日の有酸素運動より先に、食事と歩く量を見る

FASTBURNでは、筋トレで筋肉を育てるFAST-BUILDと、食べながら体脂肪を落とすFAST-CUTを、同時に進めます(→ 二重燃焼メソッド)。FAST-CUTでいちばん大事にしているのは、食事です。食事が整っていれば、そこに日常の動きや有酸素運動を足すことで、体脂肪はより落ちやすくなります。

有酸素運動で使うカロリーは、運動強度(メッツ)と時間と体重から計算できます。国立健康・栄養研究所の「メッツ表」の値を使うと、体重60kgの人が30分運動したときのカロリーは、次のとおりです。

30分の有酸素運動で使うカロリー 体重60kgの人が30分の有酸素運動で使うカロリーを、種目ごとに示した横棒の図。速歩き(時速5.6km)(4.3メッツ)は約129kcal、自転車こぎ(エアロバイク・楽〜ほどほど)(4.8メッツ)は約144kcal、ジョギング(7.0メッツ)は約210kcal。メッツと時間と体重をかけて計算した値で、じっとしていても使う分を含む。 30分の有酸素運動で使うカロリー運動強度(メッツ)は国のメッツ表の値速歩き(時速5.6km) 4.3メッツ約129kcal自転車こぎ(エアロバイク・楽〜ほどほど) 4.8メッツ約144kcalジョギング 7.0メッツ約210kcal体重60kgの場合。メッツと時間と体重をかけて計算しています。じっとしていても使う分を含みます。

毎日30分の速歩きで使うのは、約130kcalです。FASTBURNでは、食事を1日300kcalほど減らします。ただし、はじめの約1か月は量を変えずに食事の配分を整え、体重と体脂肪率が大きく上下しなくなってから減らします(→ 食事の配分の決め方)。速歩き30分で使う分は、その300kcalの半分にも届きません。

日常の動き(NEAT)とは、通勤や買い物で歩く、階段を使うといった、生活の中で体を動かすことです。FASTBURNでは、運動のために時間をとる有酸素運動より先に、日常の動きを増やすようにお伝えしています。目安は毎日6,000歩以上です。ふだんからこれだけ歩けている方は、意識して有酸素運動を足さなくても、筋トレと食事と日常の動きで体脂肪は落ちていきます。

筋トレと食事を同時に進めるこの方法で、当社のモニター30名の平均では、体脂肪率は8%下がり、筋肉量は2kg増えました(個人差があります)。通っていただいた方の記録は、女性・男性のビフォーアフターでご覧いただけます。

有酸素運動を毎日続けるときに、気をつけたい3つのこと

翌日に疲れが残るなら、時間か運動強度を下げる

国の運動ガイドは、翌日の生活に差し支えるほどの疲れが出たら、運動強度か運動量が多すぎると説明しています。その場合は、まず休みを取り、次からは運動強度や運動量を控えめにします。毎日続けるなら、翌朝に疲れが残らない程度にとどめてください。

膝や足首が痛む日は休む

先ほどの116件の解析では、有酸素運動をした人は、しなかった人より、けがや痛みが100人あたり2件多くなっていました。程度はいずれも軽度から中等度で、多くは筋肉や関節の症状でした。膝や足首のけが、膝や腰の痛みなどです。痛みがある日は無理に続けず、休んでください。

筋トレもしているなら、走る時間を長くしすぎない

21件の研究をまとめた解析では、筋トレと一緒に有酸素運動をするとき、有酸素運動の回数が多く、時間が長いほど、筋肉の増え方と筋力の伸びが小さくなっていました。筋トレだけの場合と比べて、はっきり小さくなったのは、ランニングなど走る運動を組み合わせたときです。自転車では、はっきりした違いは見られませんでした(Wilson ら, 2012)。

ジムに並ぶ、自転車こぎの運動器具(エアロバイク)

筋トレをしている方が毎日有酸素運動をするなら、走るより、自転車こぎを選ぶのがおすすめです。同じ日に両方をするときは、1回の運動の中で筋トレを先に、有酸素運動をあとにします(→ 筋トレと有酸素運動の順番)。

よくあるご質問

有酸素運動を毎日やると、逆効果になりますか

体脂肪については、逆効果になったという結果は見当たりません。毎日60分の試験でも、脂肪は30分の人と同じくらい減っていました。気をつけたいのは、やりすぎによる疲れやけがと、筋トレをしている方の筋肉が増えにくくなることです。

毎日30分を続けると、効果はいつから出ますか

116件の解析に入っている試験は、どれも8週間以上続けたもので、その期間で体重とウエストが減っていました。毎日30分と60分を比べた試験は13週間です。それより短い期間でどうなるかは、これらの研究からは分かりません。変化は、月に1回、朝起きてトイレに行ったあとにウエストと体重・体脂肪率を測って確かめてください(→ 見た目の変化を数字で確かめる方法)。

運動と食事をどう組むか、無料体験の日に計画できます

無料体験では、まず体組成計で測り、いまの体脂肪が何kgあるかをお伝えします。そのうえで、体脂肪専門のコーチが、次の3つの目安を立てます。

  • 何kgの脂肪を落とすか
  • それを落とすのに必要な期間
  • その期間にやること(運動と食事の両方)

所要時間は60分で、手ぶらでお越しいただけます。

ご希望の店舗と日程を、フォームでお送りください(→ 店舗一覧)。

まとめ

  • 有酸素運動は、毎日やっても問題ありません。国の運動ガイドは、歩くこと程度の体の動きを毎日60分以上すすめています
  • 116件の試験の解析では、1週間に運動した時間が長いほど、体重とウエストが減っていました
  • 毎日60分の人と毎日30分の人で、13週間で減った脂肪は同じくらいだった試験があります
  • FASTBURNでは、筋トレと食事を同時に進め、有酸素運動より先に毎日6,000歩を目安に日常の動きを増やします
  • 運動した翌日に疲れが残るときや、膝や足首が痛む日は休みます

まずは今日の歩数を確かめてみてください。スマートフォンの歩数の記録で分かります。6,000歩に届いていなければ、有酸素運動の時間を延ばすより先に、ふだん歩く量を増やします。歩く量が増えて体脂肪が落ち、ウエストが細くなってくると、体の線が出る服も選べるようになっていきます。

この記事の出典

  1. 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(2024年1月。成人への推奨「歩行又はそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分以上」「息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上」、60分の歩行が約6,000歩に相当すること、エネルギー消費量の計算式、翌日に疲れが残るときの調整) — 厚生労働省のPDF
  2. Jayedi A, Soltani S, Emadi A, Zargar MS, Najafi A. Aerobic Exercise and Weight Loss in Adults: A Systematic Review and Dose-Response Meta-Analysis. JAMA Netw Open. 2024;7(12):e2452185. — PubMed(PMID 39724371)
  3. Rosenkilde M, Auerbach P, Reichkendler MH, Ploug T, Stallknecht BM, Sjödin A. Body fat loss and compensatory mechanisms in response to different doses of aerobic exercise–a randomized controlled trial in overweight sedentary males. Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol. 2012;303(6):R571-R579. — PubMed(PMID 22855277)
  4. Wilson JM, Marin PJ, Rhea MR, Wilson SM, Loenneke JP, Anderson JC. Concurrent training: a meta-analysis examining interference of aerobic and resistance exercises. J Strength Cond Res. 2012;26(8):2293-2307. — PubMed(PMID 22002517)
  5. 国立健康・栄養研究所「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」(2012年4月11日改訂。歩行 時速5.6km・運動目的 4.3メッツ、自転車エルゴメータ 51〜89ワット 4.8メッツ、ジョギング 7.0メッツ) — 国立健康・栄養研究所のPDF
  6. FASTBURNの公開実績値(当社のモニター30名の平均。個人差があります) — 二重燃焼メソッド/女性のビフォーアフター/男性のビフォーアフター

リンクの最終確認日:2026年10月29日。基準や推奨は改定されることがあります。数値は各出典の原文をご確認ください。

この記事の執筆・監修

執筆:FASTBURN編集部

FASTBURN創業者・体脂肪専門コーチの米田武史
監修:米田 武史
FASTBURN創業者/体脂肪専門コーチ(広尾店)
保有資格:NSCA-CPT(全米認定パーソナルトレーナー)
経歴:指導歴10年。これまで1,000名以上の体脂肪と向き合う
著書:『体脂肪を最速で狙って落とす!ダイエットの教科書』『体脂肪を最速で狙って落とす!代謝の教科書』(Amazon 著者ページ)
監修範囲:トレーニング、食事支援、体組成に関する実務的な内容
米田 武史のプロフィールを見る

本記事は、FASTBURNの指導方針と現場の知見をもとに編集部が作成し、上記監修者が内容を確認しています。最終確認日は、本記事の更新日(記事上部に表示)と同一です。記事の内容は一般的な情報であり、診断や治療を目的としたものではありません。持病がある方、妊娠中の方、痛みや気になる症状がある方は、事前に医師へご相談ください。

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